※本記事は noteからの転用記事となります。
🍀はじめに
ネットを見ていて『何でこんなにトラブルがあるんだろう』『何で疲れちゃうんだろう』と、思ったことはありませんか?
この記事では、情報としておいて損は無し!むしろ知っておくと結構お得!…な、インターネット社会あれこれをざっくりまとめています。『こうすべきだ!』『こうした方がいい!』という指導や押し付けは、ありません。
普段なんとなーく感じているモヤモヤの原因や、自分や他の人が無意識にとっている言動や行動を再発見するのに役立ててくれると嬉しいです(๑╹◡╹)
🍀かんたんQ&A
Q.そんなの知らなくてもよくない?学ぶとどんなイイコトがあるの?
- 『ネット社会の知識=自分や他者を守るためのスキル』です!安心してネットを楽しむためのポイントを知っておけば、もっと快適にすごせますよ!
Q.なんだか難しそう…文章読むの苦手だし…お説教もイヤ…。
- 細かい項目にわけたので記事は縦長だけど、一つの項目を短く読みやすくしているので、気軽に読んでくれると嬉しいです
Q.対処方法はどうして書いてないの?事実だけ教えられても…
- 結論から言うと、対処方法を長々と書くと読んでもらえないからです。この記事はあくまでも『まずはどんなことが問題になっているかを知る』という目的のものです。
自分や他の人を理解するための手助けになればうれしいです(๑╹◡╹)
🌱ネット社会の問題10選
インターネットワールドの困った系話題を、ぎゅぎゅっとまとめてみたよ。
情報の信頼性
フェイクニュースやまちがった情報の拡散がカンタンになり、正しいかどうか判断できにくくなってるよ。
プライバシーの侵害
いろんなサービスで個人情報の収集&利用が進み、プライバシーの保護が課題となっているよ。
サイバーセキュリティ
ハッキングやサイバー攻撃のリスクが、日に日に増大しているよ。
デジタル依存
スマートフォンやSNSへの過度の依存が、メンタルヘルスや生産性に影響を与えているよ。
デジタルデバイド(デジタル格差)
インターネットやPC、スマートフォンなどのデジタル媒体を使える人と使えない人の差が、社会的&経済的格差を拡大させる可能性があるよ。
オンラインハラスメント
匿名性を悪用した、いじめや嫌がらせが問題になっているよ。
知的財産権の侵害
コンテンツの不正コピー&共有がカンタンになり、著作権の保護が課題となっているよ。
フィルターバブル
インターネットで見られる情報が、自分の好きなものや考えに偏ってしまう現象のことだよ。
例えば、YouTubeやSNSで好きなものばかり見ていると、そのサイトが「この人はこういう内容が好きなんだな」と判断して、似たような情報ばかりをおすすめしてくるよね。
そうしたものに囲まれると、他の考え方や情報に触れる機会が無くなってしまって、自分の世界を狭める&偏らせてしまうことになるんだよ。
子どもの安全
オンライン上での子どもの保護や、ちゃんとした教育&指導が重要になっているよ。
デジタル疲労
インターネット世界にずっと繋がっているせいで、情報が多すぎて疲れちゃったり、ストレスが増えているよ。(SNS疲れなど含め)
🌱問題点のウラガワ8選
前項の問題点が、どんな背景から生じているかをざっとまとめてみたよ。
技術の急速な進歩
インターネットやデジタル技術の発展スピードが早すぎて、それを管理する人や制度の準備が追いついてないよ。準備をしているうちに新しい技術が次々と登場して、十分に理解する前にみんなに広く知れ渡ってしまったりするよ。
例をあげると、AIなんかがそうだね。色んな決まりを作る前にみんなが使えるようにしてしまったせいで、便利な反面、問題やトラブルも多発してるよ。
グローバル化とネットワーク効果
世界中の人々が瞬時につながることで、情報やコンテンツの拡散が加速し、良い面も悪い面も一気にみんなに伝わって増幅しちゃうよ。
ビジネスモデルの変化
多くのインターネットサービスが無料で使える代わりに、ユーザーの個人情報や行動データを収集・活用するのが当たり前になっていて、プライバシーの問題が生じているよ。
例をあげると、X(旧Twitter)やインスタなんかがそうだね。使う時に自分の個人情報をたくさん提供しなければいけないけど、多くの人がそれを知らずに(気にせずに)使っているよ。
デジタルリテラシーの格差
技術はどんどん進歩してるのに、使う人がその仕組みを理解してなかったり、ちゃんとした使い方の習得が追いついていない事があるよ。
匿名性と責任の希薄化
オンライン上での匿名性が、ユーザーの倫理観や責任感を低下させて、不適切な行動を助長することがあるよ。
アテンションエコノミー
アテンションエコノミーは「注意力を集めることで利益を上げる」という考え方だよ。この構造はセンセーショナルなコンテンツや、過激な意見を拡散しやすくしているよ。
例をあげると、YouTubeの派手なサムネイルや、センシティブな内容の広告がそうだよ。
プラットフォームの独占
少数の大きな企業が、情報の流れや社会活動のほとんどを支配する状況が生まれて、権力の集中や、競争の阻害が懸念されているよ。
例をあげると、SNSだとX(旧Twitter)やInstagram、検索サイトだとGoogle、動画サイトだとYouTubeなんかがそうだよ。もしそのサービスが急に使いにくくなったり、質が低下しても、他に簡単に代わりが見つからない(選択肢を見つけられない)から、余計にユーザーが一極集中してしまうよ。
人間の認知バイアス
『確証バイアス』や『集団極性化』など、人間の持つ認知の特性がデジタル環境で増してしまって、問題を悪化させることがあるよ。
確証バイアス:自分の信じてることを正しいと思いこんじゃうこと。
集団極性化:同じ考えを持った人が集まって話していると、その考えがますます強くなって、集団の意見が極端になってしまうこと。
どちらも共通するのは「自分や集団の常識と違うこと」に対して、不寛容・攻撃的になってしまいやすいところだよ。「自分が正しい」という考えのせいで、改善しにくいのが難点。
🌱根本的な原因7選
そもそも何でこんなことになってるの?ということを、7つにしぼってまとめてみたよ。
人間の本質的な特性
好奇心、利己心、社会的欲求、権力への渇望など、人間の基本的な性質が、ネット社会の進化の悪い面によって増幅しちゃって、あらゆる方面に影響を与えているよ。
技術と社会の不均衡な発展
技術の進歩速度が、わたしたちの適応能力の醸成&社会の変革速度を上回っているよ。このズレが、様々な問題を生み出しているんだね。
経済システムの構造
利益主義&資本主義が、短期的な利益や成長を重視して、長期的な影響や社会的コストを軽んじている傾向を生んでいるよ。
教育システムの遅れ
急速に変化する社会に対応できる「批判的思考力」や「デジタルリテラシー」を育成する教育が、十分に行われていないよ。
批判的思考:書いてることや人の言ってることをただ信じるのではなく「本当にそうなのかな?」「本当に正しい情報かな?」と、自分でしっかり考えたり、調べたり、他の事実と比べたりすることだよ。
デジタルリテラシー:インターネットやパソコン、スマートフォンを上手に使うための知識やスキルのことだよ。例えば知らないリンクにアクセスしないとか、SNSで誤情報を拡散しないとか、ネットマナーを守るといったことも「デジタルリテラシー」の基本的なスキルに含まれるよ。
新技術の落とし穴
技術の進歩=社会の進歩!という短絡的かつ楽観的な見方が、潜在的なリスクへの対応を遅らせることがあるよ。
心理的な距離感の鈍化
デジタル空間での交流が増えることで、実際の人間関係や行動の影響を実感しにくくなっているよ。
情報過多と注意力の分散
大量の情報に埋もれちゃうことで、深い考えや熟慮の機会が減少しているよ。
🌱立場別のモンダイ
それぞれの立場ごとに、どういう傾向や問題があるのかを、ざっくりまとめてみたよ。
技術者・開発者
技術の進化や可能性にばかり注目して『それが社会にどう影響するか』まで考えが行き着いてない。倫理的な配慮や、ユーザーの理解(利便性や多様性)が不足していることも。(AIやアプリ開発でよく見る傾向)
経営者・起業家・投資家
成長と利益を重視して、モラルや社会的な責任を二の次にしがち。長期的な影響よりも、分かりやすく大きなリターンや、短期的な儲け・成果を優先したりする。(大手SNS運営会社でよく見る傾向)
若年層
新しくて楽しいコンテンツを見つけるのが得意!な一方、批判的思考(一度立ち止まって考えたり調べたり)が不足しがち。デジタルリテラシーが教育・醸成されないまま、デジタル依存やSNS疲れなどに陥ってしまう。
中高年層
新しい技術への適応に、時間がかかることがある。若年層と同じく、デジタルリテラシーの不足があったり、変化への抵抗感を持つこともある。
高齢者
デジタル技術への適応に、困難を感じやすい。デジタル環境やスキルによって生じる格差によって、社会的に孤立するリスクがある。(問い合わせや申込がネットのみ、というものが増えている等)
メディア関係者・ジャーナリスト
スクープや感情的な話題など、注目を集める情報を優先しがち。情報を深く分析していない、情報が与える影響の考察不足なども。センセーショナリズムに走り、事実と異なる or 偏った情報の提供をすることも。(怒りや同情を誘うものは拡散性が高いため、わざと見出しを過激にしたりする)
親・保護者
子どもの安全を重視するが、技術への理解が不足することがある。そのため、子どもに適切な教育ができず、過度に厳しく制限したり、逆に放任に走ったりも。
活動家
特定の問題に焦点を当てて、強い問題意識を持っている。が、時に極端すぎる主張や、一面的・偏った見方をすることがあり、火種をまきやすい。
インフルエンサー・ソーシャルメディア系有名人
承認欲求を満たしたり、金銭面(スパチャ・広告類)などが目的で、注目を集めることを重視。欲求が強まると、時に誇張表現や過度の自己露出をしたり、責任感の無い情報発信や、自身の影響力を正しく使用しない場合がある。
アーティスト・クリエイター・オタク
表現の自由を尊重する一方で、時に社会的な影響に無配慮だったり、倫理的な配慮が欠如したり、著作権などの権利問題を軽視することも。(承認欲求を表現の自由と言い換えて、センシティブなコンテンツをオープンにするなど)
🌳おわりに
これらを読んでみて「これ、自分のことだ!」「こういう人、見たことある!」という人も、いたかもしれません。そうやって自分や他人を知ることが、理解と寛容の第一歩だと思うので、ネット社会を生きやすくするための助けになれたら嬉しいです。
また、ここで書かれていることは『必ずしも悪いことじゃない』ことは、覚えていてください。色々な理由で『欲求が、責任感や理性に勝ってしまう』せいで問題化してるのであって、その加減さえできればこの問題は少しずつ減っていくことでしょう。この記事はその加減のために役立ててほしいと思って書きました。
社会や集団は個の集まりです。なので、まずは自分自身から考えたり、変わったりしてみてくれるといいなと思っています。この情報が少しでも役に立ったら、おともだちやフォロワーに是非教えてあげてくださいね。
ほな、また…。
この記事の真意
現代のインターネットにおける諸問題は先述の通り様々ですが、我々一般ユーザーレベルの身近なトラブルの原因を作っているのは『悪意のある人』もそうですが、多くの場合『悪意の無い人』だと私は考えています。
『悪意の無い人』というのは、これらの問題に対して『無関心』『無知』である、ごく普通の人です。そしてそういう人はネット人口の増加と共に割合を増しています。『無関心』『無知』といった低リテラシー層が増えれば、こうしたトラブルは更に増えます。悪意が無いですから、止めるきっかけも無いし、おかしいとも思えないからです。誹謗中傷も、決して減りません。言う側は言っている自覚が無い場合がほとんどだからです。悪意がある人はやめさせる術があるので(報告や提訴)、簡単に減らせます。そうでない人の方が、対処が難しいのです。
そういう人が少しでも減ったらいいなと思い、本記事を書きました。それぞれの具体的な対処については、そのうち改めて書きたいと思います。
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