ひらみ漂流記

インターネットの穢れた海を揺蕩うプランクトンの記録。脳と心の源泉垂れ流し。たまにネット社会に役に立ったり立たなかったりする記事を書くよ。

BlueskyとFediverse(MastodonやMisskey等)がつながった!簡単設定方法まとめ ~変わりつつあるSNS~

 既にご存知の方もいるかもしれませんが、BlueskyとFediverse(MastodonやMisskeyなど)という異なるSNS同士が相互に接続できるようになりました。やったね!

 これにより、X(旧Twitter)以外の主要SNSの多く(Mastodon、Misskey、Bluesky、Threads)が、互いにつながれるようになりました。Threadsはまだ段階的に進めている途中ですが、SNS間の壁が低くなってきているのが分かりますね。ユーザー数が増えているのも頷けます。

 Misskeyをメインで使ってる身としてはとても嬉しい話だったので、今回はこのBlueskyとFediverseの接続方法をまとめてみました。

BlueskyとFediverseってそもそも何?

 まず、簡単にそれぞれのSNSについて説明しますね。

  • Bluesky:Twitter時代が好きだった人たちに人気のSNS。使い勝手がTwitterに似ており、シンプルで親しみやすいのが特徴です。
  • Fediverse(フェディバース):星のように点在するサーバーの集まり・連合(Federation)が繋がる宇宙(Universe)のようなものだと思ってください。
  • Mastodon(マストドン):Xと同じく、マイクロブログ機能を持つSNS。Fediverseの一部で、他のサーバーと繋がる事ができる。
  • Misskey(ミスキー)日本製の分散型SNS。基本的な仕様はMastodonと同じ。見た目を自分好みにカスタマイズできたり、リアクション(カスタム絵文字)でやり取りしたり等、ユニークな仕様が多い。

 これらのSNSが互いにつながれるようになったことで、逆にXおよびその利用者が孤立化してしまいそうな感じがちょっとずつしています。(Xの中にいると気付きにくいことですが)

どうやってつながるの?

 BlueskyとFediverseをつなぐのは『ブリッジ接続』という仕組みです。

 文字通り『橋(専用のアカウント)』を介して、お互いのSNSの投稿を見たり、やり取りしたりできるようになります。

 ただし、このブリッジを使わないアカウントとは直接やり取りできないので注意が必要です。(リプライやいいねが届かないなど)
※もう少し詳しく、かつ簡単に説明したものが、最下部のおまけにあります。

設定方法

  1. Bluesky側で、ブリッジ用アカウント(@ap.brid.gy)をフォローします。
  2. Fediverse側で『@bsky.brid.gy@bsky.brid.gy』をフォローします。
  3. BlueskyからFediverseのアカウントをフォローする場合は@アカウント名+ドメイン名+ap.brid.gy』で検索します。
    例えば私のMisskeyのアカウントだと@hiramy.misskey.io.ap.brid.gy」になります。
  4. FediverseからBlueskyのアカウントをフォローする場合は@アカウント名+bsky.social(または他のドメイン)+@bsky.brid.gy』で検索します。
    例えば私のBlueskyのアカウントだと@hiramy.bsky.social@bsky.bird.gy」となります。

できること&できないこと

 設定が完了すると、以下のことができるようになりますよ。

  • 投稿の閲覧&フォロー
  • リプライ、リポスト
  • いいね(リアクション)
    ※Fediverse(主にMisskey)のカスタム絵文字によるリアクションは、Blueskyでは「いいね」として表示

 ただし、ブリッジの仕様やSNSの機能差によって、以下の制限があります。

  • ブリッジを設定していないアカウントとは直接やり取りできない&非表示になる
  • Fediverseの非公開投稿(CW、HTL、フォロワー限定等)はBluesky側には表示されない

 直接やり取りできないという制限について、例をいくつか挙げてみます。

  • ブリッジ未設定アカウントの投稿をリポストしても別SNS側には表示されない
  • ブリッジ未設定のアカウントからのリプライは別SNS側に届かない

 これを予め理解していないと、相手に無視されたと思いこんでしまう可能性もありますので、注意しましょう。

おわりに

 SNSの世界は、急速に変化しています。Xにしかない情報はほとんどなくなってきており、このままの運用が続くとXがどんどん孤立していく可能性だってあります。

 Xの行く末が心配な方は、MastodonやMisskey、Blueskyのいずれかに今のうちにアカウントを作って試し、触り慣れておくのが賢明かもしれません。

 難しそう、と思うかもしれませんが、意外と既にトライしている人はたくさんいます。登録自体は大抵どこもXと同じように、メールアドレスを入れてIDとPWを設定するだけなので、まずは登録をして様子見をしてみるのもいいと思います。

 Xと似た部分もあり、違う部分もあり、案外面白いですよ。

おまけ:何でXは他SNSとつながれないの?

 まず、分散型SNSには例えるなら「共通言語」のような仕組みがあります。

 FediverseではActivityPub、BlueskyではATプロトコルというものを使っているため、当初は「直接つながることができない」とされていました。

 今回紹介した「ブリッジ接続」は、言語でいえば「通訳」の役割をしており「間接的につながることができる」ようになりました。

 ところがXには、他のSNSと通信するための共通の言語がありません。現在のXは閉じたSNSとして運営されており、その中だけでしかユーザー同士がやり取りできない状態です。(中央集権型SNS)