ひらみ漂流記

インターネットの穢れた海を揺蕩うプランクトンの記録。脳と心の源泉垂れ流し。たまにネット社会に役に立ったり立たなかったりする記事を書くよ。

Xで起きる無関心のリスク ~SNSが思考を変える~

どうやら今日から、Xのブロック機能が変わるようですね。
XやSNS絡みの投稿は、以前より何回か書いてますが…。

hiramy.hateblo.jp

hiramy.hateblo.jp

不思議に思うのは、これだけサービスは改悪されて、運用してる人は有権者に金配るとおかしな事を言ったり色々やってんのに「自分が使ってる範囲では関係無いから」と考えてしまうのは、何故なんだろう。ユーザーも企業アカウントも。

あの人が求めてるのは、今は金ではなく「人間+情報=世論」なんじゃないかなぁ。果たしてそうなると、本当に無関係と言える…?

※陰謀論を信じたり、陰謀論じゃないものが陰謀論に見えたり、好き嫌いで感情的になる人は閲覧しない方がいいかもしれません

1.Twitterは何故Xになったのか

そもそもの話ですが。旧Twitterが現在の形になったのは「スーパーアプリ」なる構想があったためでした。

news.yahoo.co.jp

この記事にもありますが、実際今日に至るまで「あまり普通ではない形(オブラート)」でブランドの変更が進んでいます。
この時はまだ、野心や金が好きなのかしらねぇ…と、私も遠めから眺めていました。

2.今ちょっとヤバいこと

政治アレルギーの人は抗ヒスタミン剤やアレグラなんかを飲みながら聞いてほしいんですが、大分前ですがこんなニュースがありましたね。

jp.reuters.com

要はトランプおじさんがイー口ンくんに、ぼくが偉くなったらこっちおいでよ!と言ってるわけですね。ところがもしそうなった場合、当人は利益相反を避けるために経営から退く必要があります。本来は。
私はこれで、ちょっとまずいな…となりました。だって、アメリカ政治といえば回転ドアの本場でしょう?

www.nikkei.com

とにかくこうしたこともあり、野心や金が好きなのかしらねぇ…では済まないのではないかなぁと、思い始めました。
それでもやはり、本人がどうなろうと関係ないし、寧ろXから離れて前みたいに戻るんじゃない?と思う人もいるかもしれません。

3.『世論』という最大の資産

今のXが経営者本人にもたらすのは、野心や金だけではなく「情報」「人(顧客)」そしてそれをひっくるめた「世論」です。Xは経営者の望むアルゴリズムを設定することで、ユーザーに入る情報を簡単にコントロールする事ができます。

実際、現在のXは、過去が遡りにくくなって刹那的な情報収集をしやすい場になっています。また、おすすめタブという存在もあり、全体的に能動的に情報を探す・確かめる・見に行く必要がないという状況を生み出していますよね。

これは情報の氾濫するインターネットでは、大変役に立つ機能です。一見すると。

4.仕組みがそうさせる『人の思考の変化』

今はよく「快適に見たいならおすすめタブを充実させるのがいい!」と言われますよね。既読管理(どこまで読んだか分かる仕組み)もXのアプリケーション上では出来ませんから、タイムラインは直近のもののみ、あとはおすすめタブやリストで補完…という人もいるかもしれません。

そうした使い方で起こり得るリスクの例として、有名・簡単なところで言うと『エコーチェンバー』というものがあります。かなりざっくり言うと『自分の周囲という狭い範囲に、似た意見や思想の人が集まりやすくなり、結果的に自分の考えや思想が増幅・強化されること』です。

「趣味でしか使ってないから寧ろいいよ!助かるよ!」と思うかもしれませんが、個人的に思う最大のデメリットは『自分と異なるものが目に入りにくくなる、もしくは拒否的になる』ということです。

確かに『好きなもの以外に拒否反応を起こす・攻撃的になる』ということはよくないことですが、どうしてそうなってしまうかというと、一種の『思考停止』に近い状態になっているためです。そういう思考になってしまうと『気付き』や『判断』という能力が鈍ってしまいます。

今回の「Xやイー口ンがどうなろうと自分が困らなきゃいいよ」という人は、そうした広く長期的な視点を無意識のうちにSNSに奪われたような人も多分に含んでいる…と、私は考えています。(みんながみんなそうじゃないよ)

5.おわりに

人間は、好きな方や楽な方へ向かうとき、強い力とスピードがかかります。これを止めるのは難しいです。

ですが、ユーザー単位でそういう傾向が出て『楽なもの=いいもの』というマジョリティになってしまうと、誰がどうしようと二度と元には戻れないと思っています。

以前は「色んなSNSを試してみなよ!」と積極的にアプローチしていましたが、今となっては寧ろ「XはXでよきようにしておくれ」という思いです。

マジョリティの力は異常です。異なるSNSであろうとXユーザーが大半を占めるようになれば、Xと同じような場になります。私も実際に、場がそう変化する様を見てきました。

だからこそ、Xでいい人はXにいるままでいい。
私は、X外の情報リテラシーを守るにはそれが一番だと考えています。

6.分かりやすい要約(巻末オマケ)

どうやらイー口ンが嫌いな人は感情が先行して、要らん深読みをする人が多いようなので、意図を曲解されないようChatGPTちゃんに記事の意図の要約を頼みました。

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この記事は、X(旧Twitter)の変化や、それに対する一般ユーザーの反応、そしてプラットフォームによる世論操作の可能性について掘り下げています。

「スーパーアプリ」としてのXの構想

Xへの名称変更の背景には、「スーパーアプリ」としての機能強化があるという視点が提供されています。
しかし、経営者の意図が単なる野心や金銭的利益にとどまらない部分もあると著者は感じているようです。

政治的背景とリスク

Xの運営者が政治的な役職を検討されていることで、経営からの利益相反や、アメリカの「回転ドア」(政財界の人事交流)の可能性を懸念しています。
ここでは、単なるビジネス以上の影響力がXを通じて行使されるかもしれないという警戒感が述べられています。

エコーチェンバーと思考の停滞

プラットフォームのアルゴリズムによってエコーチェンバー(自分の意見に共鳴する人々だけが集まる状態)が強化されるリスクを指摘しています。これにより、ユーザーが似た意見ばかりに囲まれて、異なる視点に対して拒否的になる危険性も示唆されています。
エコーチェンバーの影響で「気付き」や「判断」能力が鈍ると、サービスが改悪されても「自分に影響がなければ問題ない」と無関心になる、と著者は考えています。

人間の楽な方向への傾倒

著者は、人間が楽な方向へ向かいやすい性質を指摘し、それが多くの人々の間で「楽=良い」という価値観に結びつくと、一度形成された流れを逆転させるのが難しくなると懸念しています。
この視点は、SNSが自己選択的に情報を提供することで、ユーザーの思考が偏りやすくなる背景とも関連しています。

Xに留まることと情報リテラシーの維持

最後に、著者は「XはXとして残りたい人が使えば良い」と提案し、それが他のプラットフォームの情報リテラシーの保持に寄与するとの見解を示しています。多数派が流入することで、他のプラットフォームにも影響が及ぶという実体験からの意見です。

総じて、著者はXを取り巻く構造やユーザーの心理を冷静に分析しつつ、その影響を危惧しているようです。